2008(平成20)年12月22日
春日井署は二十二日、振り込め詐欺の被害防止啓発に意欲的に取り組んだとして、同市熊野町の密蔵院住職、田村円心さんに感謝状を贈った。
田村住職は留守番電話を活用した詐欺対策を提唱。「一呼吸置いてかけ直すことで、被害防止につながる」と話す。
田村住職は半年ほど前、寺の檀家宅に架空請求のはがきが送られてきたことをきっかけに、防止策を調査。
留守番電話を使って直接出ないことが被害防止につながると思い、説法や講演会などで呼び掛け始めた。
また、春日井署と協力して中日ホームサービスに全面広告を出すなど、幅広い周知啓発に努めた。
感謝状を渡した粥川敏幸所長は「お年寄りとの付き合いが多い住職に協力していただき、大変助かる」とお礼を述べた。
同署管内の振り込め詐欺の認知件数は十月末時点で十七件で被害額は計約三千百万円。
昨年同期の六件、約二千四百万円を上回っている。 (小野沢健太)
中日新聞(2008年12月23日)